原油ETFの比較、どれがおすすめなのか
原油ETFを比較した結論
原油上昇予想なら1671WTI原油、原油下落予想なら2039原油ベアETNがおすすめ。
パフォーマンスと流動性の観点から判断。
原油ETF・ETNの一覧
- 1671 WTI原油価格連動型上場投信
- 1699 NEXT FUNDS NOMURA原油インデックス連動型上場投信
- 1690 ETFS WTI 原油上場投資信託
- 2038 NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油 ダブル・ブル ETN
- 2039 NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油 ベア ETN
正式名称は長いので、以下とする。
なお、原油に投資するために先物口座を開くのは難易度が高い。原油に投資できる投資信託もあるが、ETFと比べてメリットが特にない。
上昇予想でWTI原油(1671)を選ぶ理由
まず、消去法で原油ブルETNとETFS WTIは消える。
原油ブルETN(2068)はパフォーマンスが悪すぎる。
2014~2016年の3年で見ると、WTI原油:-29.8%、-45.4%、+9%に対し、原油ブル:-61.1%、-77.3%、+2%。上がっても下がっても原油ブルのパフォーマンスが悪い。
2倍の動きは魅力があるが、上がっても下がっても負けるのではメリットが薄い。
なお、WTI原油は3年でー61%、原油も下落していて十分に悪いが、原油ブルはー91%。1/10になってしまっている。
ETNなのもマイナス。ETNは債券であり、リーマンショックでリーマンが潰れた時のように、発行体が潰れるとその債券が紙くずになるリスクがある。
ETFS WTI(1690)は1日数百万円しかできず、数億円の売買代金がある他商品と比べて流動性が無さ過ぎる。
WTI原油(1671)とNOMURA原油(1699)の比較
WTI原油(1671)とNOMURA原油(1699)が残るが、売買代金、パフォーマンスともにWTI原油(1671)が若干上。
年間パフォーマンスの比較
どちらも下がっており、年度により勝ち負けあるが、通算ではWTI原油(1671)が上回る。
原油ETFの売買代金の比較(1日平均)
以上より、WTI原油(1671)がパフォーマンス、売買代金共にも上回るので、このETFを投資対象とする。
下落相場では原油ベアETN(2039)
下落相場に対応するのは原油ベアETN(2039)のみ。
売買代金も1日2億円以上ある。
気になるのは、2016年はWTI原油(1671)が9%上昇しているが、原油ベアETNは-45%と-1倍を大きく越えて下がっている点。先物がコンタンゴでもっと良いパフォーマンスが出るのではと思ったが。